ナイトホークス

どうしてこの絵を選んだんだろう。

 

人気のない夜の街角。

皓々と蛍光灯が灯る、通りに面してガラス張りのダイナー。

横長の画面で奇妙に間延びして見える店内に、店員と、いわくありげな客が3人、

ぽつんとカウンターに腰を下ろしています。

 

 

職場のパソコンの壁紙にあえて設定するからには、この人はよほど

この絵が好きなんでしょう。

ただ、良い意味で、ちょっとずれている気がするのはなぜなのか。

 

きれいなお花とか、風景とか、動物とかなら、わかる気がします。

好みとは別に、四六時中飾って見ることを前提にすると、比較的

ニュートラルな印象のものを選びたくなるものです。

あるいはもう少し個性的でも、「よし、仕事がんばろう!」と活力が湧いてきそうな

エネルギッシュな画像を設定することも、あるかもしれません。

 

別にどんな壁紙を選んでも自由ですが、ちょっとアンニュイで、あまり仕事に対する

意欲をかきたてない上、何か意味深な感じのこの絵は、あまりオフィス向きではない

ような気がします。

なのに、なぜこの絵を選んだのか。

そのこだわりについて、ちょっと聞いてみたい。

 

いろいろ気になりましたが、その人とほとんど話す機会がなかったので、

真相は未だわかりません。