さて、思い立ってテンペラに挑戦したくなったわたしは、
展色剤が出来たので、顔料と混ぜて早速絵を描いてみることに。
結果は。。。
うーん。展色剤の接着力がいまいちな気がします。
乾いたと思って絵の具の層を重ねようとすると、下の層が
ざらっと落ちてしまいます。悲しいです。
お酢の量が多すぎたんでしょうか。一応資料を参考にしたの
ですが、もう少しべたっとした感触があってもいいような気もします。
とはいえ、お酢は防腐の効果があるので、ケチって万が一のことが
あってはいやだなあ、とついつい多めに入れたくなります。
かつて模写の授業でテンペラ画を描いた記憶をたぐり、当時の
ノートを見ても、分量のことはあまり書かれていない。
というか、総じてあまり書かれていない(ちゃんと勉強しろ!)。
現代、絵を描くとなれば、まず画材屋さんで絵の具を買ってくるのが
普通です。
市販の絵の具では、余程特殊なことをしない限り、顔料がはがれたり
ひび割れたりする失敗は珍しくなりました。
それは成分や分量をあらかじめ調整し、最も扱いやすいように作って
あるからです。
言うことを聞かない自作の絵の具を使い、下地をはがさないようにそうっと
筆を運んでいると、そういう便利さが身にしみてわかります。しかし、
「もう絵の具を作るのはやめよう。お店で買おう」
…とはどういうわけかならず、次こそは改良して使いやすい絵の具を
作るぞ!と静かに燃えているのでした。
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