名前

ぼくは まいにち なまえをかく

てすと ぷりんと もちもの かくものが たくさんある

ひとつかいたら もうひとつ

かいても かいても またひとつ

いちにちのあいだに いくつもかかなくちゃいけない

 

きっと あしたも かかされるだろう

つぎのひも そのつぎのひも かきなさいって いわれるだろう

どうして こんなに なまえを かかなくちゃいけないんだろう

いやだなあ

 

 

小学校の授業で詩を書くことがありました。

上は、クラスメイトの男の子が書いた作品です。

 

ただし、手もとに当時の文集が残っていないので、

思い出しながらわたしが勝手に作りました。

原作はもっと味があった気がします。ごめんなさい。

とにかく、当時とても印象的な詩だったので、

引用させていただきました。

 

言われてみれば、小学生は毎日たくさん名前を書きますね。

テストやプリントに名前を書くのは、誰が何点とったか

わかるようにするため。

持ち物に書くのは、なくさないため。

そうなんだけど、確かに不思議。

その不思議に気づいたことが、すごいなあ。

 

ちなみに、大人になると、よく名前を捨てます。

なるべく細かくちぎったり、破いたり、きざんだりして。

あれも不思議。