佐々木マキさんの絵本が好きです。
「変なお茶会」(佐々木マキ 作・絵 絵本館、1979年)
タイトルですでに「変」だと主張していますが、あくまで語りは
淡々としています。だからナンセンスで、おもしろいのですね。
佐々木マキさんは、「別に大したことではないんですけどね」と
言いながら、充分大したことを繰り広げてくれる、ちょっとキザな絵本を
描かれる方だなあと思います。
例えるなら、バーでクールなバーテンダーのテーブルマジックを見ている
ような気分です(そんな経験はありませんが)。
このお話で「変」だったのは一体どこでしょう。
招待状の文面?
登場人物たちの服装?
それとも、お茶会そのもの?
いえいえ、年に一度友人たちが世界中から集まってお茶を飲むことの、
何が変なのでしょう。こんなにすてきなことはないはずです。
おかしいな、何が「変」だったんだろう?
それでは、最後の文章を引用して。
(……ココアを飲んで おやすみなさい)