セールのワゴンで「メリー・ポピンズ」のサウンドトラックを入手。
子どもの頃好きだったディズニー映画で、懐かしのVHS でよく見ていました。
音楽を聴けば楽しい気分がよみがえり、思わず口ずさんでしまうところは
三つ子の魂百まで。
「メリー・ポピンズごっこ」と称して階段の手すりを滑り降り、叱られた人も
中にはいらっしゃるのでは?
ただ、当時見ていたのは吹き替え版だったのです。
日本語バージョンを歌う声優さんの声は若めの、優しいお姉さん風だったのに
対し、実際のジュリー・アンドリュースはやや低く、結構骨太な歌声であることに
驚きました。
こちらがいわば本家本元とはいえ、幼い日に親しんだイメージを更新するのは
なかなか難しいもの。
そういえば、あとになって初めて原作を読んでみたときも、メリー・ポピンズの
パーソナリティそのものが映画と異なることにびっくりしたのでした。
小説の中のメリーはいつもツンとすまして、滅多に笑顔をみせることがありません。
その小さな青い瞳でぎろっと睨まれれば大の大人でもひるんでしまうという、
一筋縄ではいかない強者ナニー(ベビーシッター)なのです。
でも、恋人とのデートではにへらにへらとすっかり相好を崩してしまう。
これはつまり、元祖「ツンデレ」。。?
いずれにしても彼女が巻き起こす事件や冒険の数々は、子ども心に
「こんなことあればいいな」と憧れる魅力的なものばかり。
小説でも英語でも吹き替えでも、前向きな気持ちになれること請け合いの、
キュートな物語をぜひ。